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2010年 12月の手紙
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カレンダーも残りの一枚になりました。クリスマスツリーが飾られ、街角のあちこちにイルミネーションが瞬いています。急の寒さのせいでしょうか、東京の木々たちも一斉に彩づき始めました。駅に向かう途中の小さな公園も、いつになく艶やかな装いです。昼も夜も、なんか綺麗！街を歩きながら、ちょっと嬉しくなっています。
21世紀を迎えると、大騒ぎしたのが、もう10年前！「10年ひと昔」と言いますが、あっという間で、つい昨日のことのように思えます。思えば3600日！その時、その時、一日、一日は泣いたり、笑ったり、喜んだり、怒ったり、悩んだり・・・山のようないろいろな想いの中に生きていたはずなのに、こうして振り返ってみると、強く印象に残った、いくつかの出来事や気持ちが蘇るだけで、他の想いは消えていて、二度と辿ることは出来なくなっています。その時々は、あんなに真剣に受け止めていたのに・・・あれがあったのは、あの年だから、その前の年にこれで・・？あれ？そうだとすると、その前は・・・・？なんだか記憶もぐちゃぐちゃ（笑）こうやって、いろいろなことを忘れて、時は流れていって・・・一生の間に、どれくらいの思い出を抱いて生きていけるのでしょうか？・・・もう、2010年も終わっていきます。
私にとっての2010年は、昨年末の怪我に始まって、体調のとの戦いの1年でした。「衣食足りて・・・」ではないですけど、本当に、健康じゃないと何も出来ませんね！元気でいることなんて、今まで当たり前のように思っていたのに、それだけでも恵まれていることなんだ！ということも、つくづく思い知らされました。皆様にもすっかり、ご心配をかけてしまって、暖かいお心遣いも、たくさん頂きました。本当に感謝しております。有難うございました。
来年こそ元気に！そして、暖かいぬくもりのある歌をお届けしたい！と思っています。来年もどうぞよろしくお願いします。
12月22日（水）蟻ん子＊クリスマス＊ライブ
静かな聖夜をご一緒に・・・クリスマスの調べを・・・
※普通営業19：30より
1月6日（木）上野池之端ライブスペースQui 2011 新春＊ライブ
初春の宵に・・・新春シャンソンショー！！歌い始めのライブです。
※ご希望頂ければ、亀屋特製の新春お弁当（3,000円より）をご用意することも出来ます。
今年は年末は29日（水）の蟻ん子が歌い納めです。慌しい日々をお過ごしと思いますが、しばし、柔らかなシャンソンの調べに、心を遊ばせに・・・
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2010年 10月の手紙
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秋になったはずが、なんだか今一つはっきりとしない天候ですね！あちこちで、未だに夏日が記録されて、このままいくと今年は、春と秋という一番快い時をスキップされて季節が巡っていってしまうようです。こんな現象は今年だけで終わってくれれば良いのですが・・・なんか怖いですね！
世界中を釘付けにしたチリの鉱山事故！人間の基本的に持っている力の素晴らしさを改めて感じさせてくれました。絶望的な状況の中でも、希望を持ち続けて、思いやりや節度や秩序を保ち、わずかな食料と水を分け合って、救助を待つことの出来た彼らの姿に、何か救われる様な思いを抱きました。33人を束ね、リーダーとして最後に救出されたルイス・ウルスアさんが、「リーダーとしてどう思うか？」と尋ねられ「正しいことを言えば、人は皆答えてくれるんだ！」と答えていました。本当に、そのはずなのに、そうでないことばかりが起こる、このごろの世の中にいると、ホッとする思いでした。
全員が救出された後、そこにいる皆が胸に手をあて、チリの国家を歌っていました。誰もがどこか遠くを見つめていて、あの視線の先にあるのは、国や、その国の民や、土地や自然や風土に対する深い愛のように見えました。私たち日本人は、果たしてあんな風に国歌を歌うことが出来るかな？と思ってしまいました。日本も昔はウルアスさんのようなリーダーがたくさんいた気がします。この人のためなら！と皆が思えて、何か困ったときには相談にのってくれて、その人に任せていれば、いろいろないざこざも解決してくれる・・・正しい方向に導いてくれる・・・親分とか、親方とか、大家さんや庄屋さんというのも、きっとそうだったはずです。そういえば、そういう繋がりも、人もいなくなってしまいましたね。
ずっと、アメリカで、活動をしていたある歌手が、久しぶりに日本に帰ってきて、次々にテレビで流される事件のニュースに、ぞーっとしたそうです。確かにアメリカでも残虐な事件は多いけれども、日本のように、親が子供を殺したり、訳もなく人を刺したり、死んでしまった親をそのままにしていたりetcそういう、基本的な人間の信頼関係をなくしてしまっているようなことは少ない気がすると・・・私たち日本人は、自由とか便利とか個性とかそんなものと引き変えに何か大切なものをなくしてしまいそうなのかもしれませんね・・・？？チリの人達がなんだかとても羨ましく思えました。
今年は短い秋を大切に味わいたい！と思っています。今流れているJRの広告ではないけれど、「暑いとか寒いとか言うだけではなく、美しいと表現できる季節がある！」本当にそう思います。これから木々も彩づいてきます。日本晴れの青い空も、茜色の夕焼けも、それから、夜空の雲も、不思議な美しさですよ。芸術・食欲・読書！秋は何をするにも良い季節ですね。秋のシャンソンもたくさんの名曲があります。ぜひ、また、秋の宵に・・・お会いできれば幸せです！
今年も後2ヶ月！月日は駆け足ですね・・・
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2010年 9月の手紙
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やっと、秋の匂いがしてきました。本当に暑い、暑い夏でしたね！30度ぐらいの日さえ何かとても快く感じられて、夕暮れの秋を思わせる涼やかな風が、とても有難く、それだけで幸せを感じられます。こんなにも暑い夏がなかったら、きっとこんなに秋がいとおしく感じられないでしょう！「人生は苦楽が糾える綱のようなもの」とよく言われますが、気候と一緒で、苦しいことや辛いことがあってこそ、大きな幸せや、喜びを感じられるのかもしれませんね！「苦は楽の種！楽は苦の種！」確かにそのとおりですね！
この夏は、どこか高原の森の中で木立の間を吹き抜ける風を感じながら、お昼寝したり、渓流の冷たい水に足を入れて、ぱちゃぱちゃしたり、絶景の露天風呂で山でも眺めつつのんびりと湯船に浸かったり、etc思い浮かべてはみたのですが、あまりの暑さに出かける気にもならず、結局ずーっと東京で過ごしてしまいました。
家にいる時間が増えると、だんだん家の中が気になってきました。ベットの位置を変えて寝転んだら空が見えて気持ちよいかな？ピアノはここ置いたほうが使いやすいかな？山のような譜面や書類は戸棚の中にしまいたいなぁーetcごろごろしながらあれこれ考えているうちに、どうしても気になりだして、ついに荷物を動かし始めてしまいました。ひとつ動かすとパズルのようなもの、ばあーっと広げたところで後悔したのですが、後の祭り！結局、この暑さの中で、汗だくになりながら、大模様替え？が始まってしまいました。とにかく、無駄なものが多く、荷物の中にいるよう！と常日頃の思いもあって、1年使わなかったものは思い切って捨てて、身軽になろう！と思い立ち、決心しました。
毎日毎日、大きなごみ袋一杯をいくつも、捨ててやっと、ずいぶん片付いていって、当面一番時を過ごすリビングはかなり快適な空間になりました。快適になってきたら、欲が出てきて、ソファーも新しくして、カーテンも替えて、気分爽快！荷物もずっと少なくなって、のびのびとした空間で朝一番、挽きたての珈琲を飲みながら至福の時！と、ご機嫌になっています。なんだか、片づけが趣味のようになってきて、昼間外出していると、今日はあれとあれを片付けてと、あれこれ思い出すと、早く家に帰りたくなってしまって、「引き篭もりっ子」のようになっています（笑）暑いに時に大変だったことだけはあり、確かに「苦は楽の種」小さな植物も育てだして、この夏は新しい玩具を見つけた気分です。冬眠？ならず夏眠のような日々からも、そろそろ起き出して、暑さで止まっていた、思考を動かしださなくては！と思っています。
まずは9月30日（水）蟻ん子でのミニコンサート『秋風にのせて・・・』
そして、「えー！もうクリスマス！」と言われてしまうかもしれませんが
12月20日（月）に今年もクリスマス晩餐会・2010を開きます。お忙しい頃なので、お早めのお知らせです。そう、もう、あと3ヶ月！なんだ暑い夏の幻想の中のせいで、浦島太郎の気分です。うーん！目を覚ましてしっかりしなくては・・
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2010年 8月の手紙
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暑い日が続いていますね。お元気ですか
私は7月は、この暑さのせいもあり、ついにダウンしてしまって、丸々一週間寝込んでしまいました。熱もあり夢うつつでベットに寝転んで、ずーっと空を見ていました。
湾岸の、このあたりは空も真ん丸で大きく、朝、昼、晩と折々に表情を変える情景は本当に見事なのですが、あの猛暑が始まった日の夕焼けは今まで、見たこともないほどの美しさでした。何となく淡いピンクに染まっていた空が、みるみる内に真っ赤に燃えていきました。高層ビルを黒いオブジェのようにくっきりと浮き彫りにして、本当に大きな空中が深紅に染まっていくのです。少し淡い色にグラデーションをかけたように鈍い光りを放ち、雲が幾重にも重なりあいながら、空を渡っていきます。この世とは思えない美しさでした。息をのんでみていると、空のずーっと上から薄紫の二本の光りが真っすぐにおりてきました。何か天からの道のようにも見えて、不思議な、本当に不思議な光景でした。
この世の終わりのような、このまま、あの光に乗って、何処へ連れていかれるような気分で、うとうとと、さ迷ってました。やがて、高層ビルのイルミネーションだけを残して夕陽は沈んでいきました。きらきらと華やか都会の光に煌く夜空はとても人工的で、ほんの少し前の空中を染めた荘厳な夕焼けが幻だったのでは？という気にさせられました。
次の日も、その次の日も、夕暮れを待ったのですが二度と、あの夕焼けをみることはできませんでした。あれは、やっぱり、熱に浮かされた夏の夜の夢？だったのでしょうか・・・・？
八月の声とともに健康も回復して、無事社会復帰？して元気に歌ってます。ゆっくりと休養も取れて、そして、改めて健康で歌を歌える喜びを日々噛みしめています。いろいろな事に合うたびに、本当に、たくさんのことを考えさせられ、教えられ、気がつかされます。たくさんの方に支えられて、励まされて生きていられると、つくづく思いました。叉、この一つ、一つの想いを、大切に抱きしめて、歌っていくつもりです。
○9月30日（木）に ＊友納あけみミニコンサート＊ at 蟻ん子・四谷『秋風にのせて・・・』
と題して久しぶりにミニコンサートを開きます。秋はシャンソンには、ぴったりの季節！今回はピアノとヴァイオリンの調べにのせて、懐かしいシャンソン、カンツォーネ、そして日本の歌もたくさんお届けするつもりです。暑かった今年の夏も終わり、きっと秋風も吹く頃です。是非、秋の宵を御一緒できれば！幸せです。
蟻ん子＊開場19：00＊開演19：30＊フリードリンクつき＊チケット＊6,000円＊
○9月14日（火）にはタンゴを歌っている、若手の美人シンガーあみさん企画で、ジョイントライブに出演します。新宿は久しぶり・・・叉、違う雰囲気のライブです。
新宿 オンステージQui＊20：10＊20：45＊
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2010年 7月の手紙
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道端の水色の大輪の紫陽花が折からの雨に濡れて、とても綺麗です。駅に行く途中にある3階建ての古い団地は、突然、摩天楼のようにニョキニョキと、高層ビルが建った、この街の、昔の姿を残しています。団地の一階は、布団屋さんや、手芸屋さんや、駄菓子屋さん、殆どが長い間ここで暮らしていたお年寄りの方ばかりなのですが、道端に花壇を作っていて下さって、季節折々に美しい花を咲かせて下さって、道すがら心和む一時を味あわせて頂いています。
つい最近の真っ白な芍薬も見事でした。薔薇もテッセンも金網に這わせて幾輪も咲かせて、それは鮮やかでした。今は、紫陽花！それに小さなトマトもたくさん実をつけていて、可愛くってお花のようです。日差しが戻る頃には向日葵も咲きだしそうです。朝な夕なに水を上げたり、植え替えをしたり、草をむしったり、大きな麦藁帽子をかぶって、丹精なさっていて、何時も「有難うございます」｢ご苦労様です｣と、言いたいと思いつつ、下を向いて作業してらして、目が合うこともなく、言いそびれています。しばし、紫陽花に見とれて、立ち止まっていたら、子供連れの若いお母さんが「紫陽花、本当に綺麗ですね」と声をかけてすれ違って行きました。ホッと和やかな、暖かい気持ちが広がりました。
「今度勇気を出して、お礼を言おう！」と思いながら、その日は駅に向かいました。
ワールドカップの熱狂で世界中、大騒ぎですね。次々と映し出される各国の応援の状況を見て、この地球上でどのくらいの人たちの熱い想いが渦巻いているのか？考え出すと・・・なんだか気が遠くなりそうです。
もう、熱狂も治まっているはずの7月14日は巴里祭です。この日は水曜日、私は四谷・蟻ん子のライブで歌っています。「巴里祭」「巴里の空の下セーヌは流れる」「巴里の屋根の下」etcお馴染みのシャンソンをたくさん歌うつもりです。御一緒に口づさんで、しばし懐かしいセピア色の世界に心を遊ばせませんか？夕涼みがてら・・・ぜひ・・・！
8月後半からは、恒例の蟻ん子のコンサートリレーが始まります。私は9月30日（木）＊友納あけみミニコンサート＊at 蟻ん子・四谷『秋風にのせて・・・』と題して開く予定です。今回はピアノとヴァイオリンの調べにのせて、日本の名歌をたくさんお届けしてみよう！と企画中です。御予定に入れて頂ければ幸せです。
蟻ん子＊開場19：00＊開演19：30＊フリードリンクつき＊チケット＊6,000円＊
これから、蒸し暑い梅雨の日が続き、夏がやってきます。季節の流れの速さについていけず・・・なんか戸惑っています・・・？？！！
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2010年 6月の手紙
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不順な天候が続いています。寒い冬が明けて、やっと春が来たと思ったら、また、冬に逆戻り・・・折角咲いた桜も、凍えるほどの寒さ！と思うと急に春を飛び越えて、初夏のような陽気の日が続いて・・・5月の連休に北海道にいらした方に伺ったのですが、着いた日に雪が降っていて、次の日に何と25度の日が来て一日で20度以上変化していたそうです。
春が来たら、夏を越えれば、秋待てば、冬が過ぎれば・・・私たちは何時も四季にいろいろな想いや目安や諦めや希望を託して生きてきたのに、それがぐちゃぐちゃになってしまうと、何だかとっても不安になります。
文学や詩歌には「どんなに辛いことや悲しいことがあっても、夜は必ず明けるし、冷たい冬のあとには春が来るから・・」「青い空も海も山も自然も、誰にでも、いつでも手を広げていてくれる・・・」「だから、頑張って生きていこう！」といった内容がこめられています。このところ気候はこんなだし、ニュースを見ていると、約束は成り立たず、平気で赤ちゃんを傷つけたり、親子が殺しあったり・・・人の心の中でもすべての調和が崩れだしていて、基本的に｢これだけは！｣と思っていたものががたがたになってきて、私たちは何を心の支えにしていけば良いのか？本当に不安になりますね！
環境問題で使われる「懐かしき未来」という言葉があるそうです。ちゃんと四季が巡ってきたり、自然とも、人間同士とも、基本的な信頼関係が成り立っていた頃が、｢懐かしい｣と思うような世界だけにはしたくないですね・・・
お陰さまで友納あけみコンサート第17章『茜色の風に・・・』を5月20日に無事終えられました。昨年末の怪我から、その後の体調の不良と続いて、何度か、もう、こんな風にステージに立つことは出来ないような気がしていたので、歌いながら、その日に至った様々な出来事がぐるぐると巡り、支えてくれたスタッフや友人、仲間達、そして何よりも、お集り頂いた皆様に本当に有り難く、感謝の気持ちで一杯になりました。有難うございました。
皆様の人生の貴重なお時間を頂けて、まるで鉄道のダイヤのように、その瞬間にそれぞれの方の時間と交差しているんだなぁーと思うと、お一人、お一人との｢縁｣を思い不思議な感動を覚えていました。人生は本当に不思議です。老若を問わず、後どのくらいの時間が自分に許されているのか？誰にもわからないことです。私も打ち所が悪かったら？と思ったりしました。呑気にまだまだ時間が許されていると思っていた私には、バシッ！と喝を入れられた気分です。私の魂は何のために、この世に命を与えられたのか？何をすべきなのか？考えています。音楽を通して、こんな素敵な時や人に出会えたのですから・・・叉、一つ、一つ、頑張ってみます。本当に有難うございました！
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2010年 4月の手紙
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春がやってきました。今年は、ことのほか寒かったから、本当に、この春の暖かさが身に染みますね。
私も年末の怪我から、やっと3ヶ月！最初に病院で全治3ヶ月と言われ、本人は、そんなに大袈裟に考えてなくて鼻の骨と傷さえ治れば！まぁ1ヶ月の休養、充電期間だ！くらいにしか考えてなくて、「まさか、そんなに長くはかからないでしょ？」と高をくくっていたら、やはり、骨が折れる程の衝撃！首、背中、腰、足・・・次々におかしくなってきて、病院通いの日々でした。充電どころか、次々と起こる体の異変に対応するので、精一杯！衣食たりて・・・ではないですが、健康でないと思考なんか、どこへやらに飛んでしまって（笑）「座して宇宙を思う！」というわけには到底いかず、我なから情けない話です。病気や障害を持っても元気に明るく生きている方たちをつくづく尊敬する思いです。やっと3ヶ月で一巡して、なんとなく治まってきてお医者様のおっしゃることは正しかったと・・・思い知っております。
日々、体も心も己の弱さを思い知らされ、こうして生きているということの危うさを突きつけられると、何か大きな神様みたいなものに、ただ、ただ、祈りたい気持ちになります。人間の体は精巧に微妙なバランスで保たれていて小さなズレも体中に影響するんだ！ということも身を持って痛感しました。やはり神様の作られたものは凄い！歳をとると信心深くなると言いますが、長く生きれば生きるほど、それは自然に感じざる得ないからなのかもしれませんね。
今年、最後の冬の嵐のような日に鎌倉の八幡宮の樹齢千年の大銀杏が根元からバッタリ倒れたそうです。大地震や台風や戦争・・・計りしれないほどの時代をくぐり抜けてきたのに、何でもないある日、突然に最後を迎える・・・生きとし生けるもののさだめ！なんだかしみじみとした気分です。
今年も桜が咲いてくれます。やっと春！今年の桜はひとしお美しく思える気がしています。5月20日（木）の友納あけみコンサート第17章『茜色の風に・・・』も、後、2ヶ月！になってしまいました。
この3ヶ月間、出来事や時は、なんとなく、いろいろなことを曖昧にして、まだ、まだ、時間が許さている気分でいた甘さに「喝！」を入れられた気がしています。本当に、いつ、そこで人生が終わってしまうかもしれないのですから、許された時間や、与えられたものに心の底から感謝して、精一杯、大切に充実したものしなくてはと思っています。私の魂がこの世に命を与えられた意味、こうして皆様に支えられて歌っていけることの意味、私にできること、やらなくてはならないことを一つ、一つ考ながら、心から感謝してコンサートに向かってみます。御一報お待ちしています。
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2010年 3月の手紙
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凍るような冷たい日が続いています。電車に乗ったら、素足にソックス、調ミニスカートの女子高生がいました。私も、あんな風にしていても平気だった頃があったんだ！と思うと「信じられなーい！」気持ちです。若さは凄い！！オリンピックも始まり、中国では春節！私も今年はやっとスタートです。
友納あけみコンサート第17章『茜色の風に・・・』のチラシが出来上がりました。
5月20日（木）に新橋・ヤクルトホールで開かせていただきます。
1990年から始めた、このコンサート活動も今年で20年！17回目を迎えます。あの年に生まれた赤ちゃんは成人を迎えることになるのです。うーん！そう思うと感慨ひとしおです。
今回は『茜色の風に・・・』と題しました。チラシの写真は十国峠のてっぺんで撮りました。夕暮れの太陽が遠い地平線に沈み始めて、山並みを茜色に染めて、そう、風までも茜色の気がしたのです。見上げる空は、刻一刻と表情を変えていきます。神々しいほど美しい情景でした。何だか無性に有り難く、祈らずにはいられない気持ちになりました。あの峠の上に、皆様をお連れしたい！そんな思いで、題名をつけました。暖かく、それでいて、清清しく、快い時間を過ごして頂けたらと願っています。
この頃、ふと、思うのです。空の色が、太陽の光が、宵の月がなんだかきらきらと、美しくなっている気がしませんか？世の中は、あんまり良い話は聞こえてきませんけど、何か、もっと深いところで、空気清浄機が回っているみたいに、何かが生まれ変り始めているような・・・きっと、何かよい方向に向かいだしているような気がしてなりません。
今年は新しいバンドのメンバーとの出発です。ピアノの雄太さんは24歳、シンセサイザーの阿部篤志さんも30代、平均年齢もぐっと若くなって、お馴染みのヴァイオリンのキャサリン、ベースの和田弘志も加わりフレッシュで生き生きとした風が私を支えてくれます。ワクワク、ドキドキし始めています。後3ヶ月、どうぞ、御予定に入れて頂いて、お出掛け頂ければ幸せです！是非、御一報くださいませ！お待ちしてます！
友納あけみコンサート第17章『茜色の風に・・・』
○新橋・ヤクルトホール
○5月20日（木）開場18：30 開演19：00
○チケット＊全席自由席＊6,000円＊＊
○お申し込みはメールでも承っています＊
皆様に御心配をお掛けしましたが、2月より、無事に叉、ライブで歌いだしております。たくさんの方に支えられ、助けられ、こうして、歌い、生きていられることを改めて感謝しております。本当に有難うございます。
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2010年 2月の手紙
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寒い、寒い日が続いています。時折、春を思わせるような、暖かな一日が訪れると、なんだかご褒美をもらった気分・・・それだけで幸せになれますね！
まだ、まだ、春は遠いのでしょうか？
今年は年の初めから、年末の怪我騒動で、すっかりお騒がせしてしまいました。申し訳ございませんでした。お陰さまで、骨折した鼻も、元通りに修復？できて、傷のほうも、順調に回復しています。ただ、骨の折れるほどの衝撃！やはり、鞭打ち状態になっていて、顔のギブスがとれて、ホッとした頃から症状がで始めて、下を向いて、本を読んだり、パソコンを打ったり、字を書いたりしていると、具合が悪くなってしまって、御心配頂いて、皆様にお礼状を・・と思いつつ・・失礼をしてしまっています。ただ、毎日、毎日、薄皮を剥ぐようによくなっていっていて、この調子だと、2月からは、叉、元気に歌いだせると思います。とりあえず、兎に角、御報告を！と、お手紙しております。
ちょうど一ヶ月が過ぎました。何だか三ヶ月は過ぎたような、ながーい一ヶ月でした。あの瞬間を機に、次の瞬間からは思いもしない状態で、日々はすっかり変わってしまいました。しばらくは、痛みより何より、次の瞬間に何が起こるかわからないことが凄く不安で、なんでこんな？ことにと思うと、何だかすべてが怖くなってしまって・・・1月17日の神戸の震災があった日、テレビで「こうして無事に今を生きていられることだけでも奇跡に近いこと！に思える」と語られる息子さんを震災でなくされた被災者の方の言葉も、どうすることもできない大きな力や流れの中で、私たち人間の命の儚さ、無力さを、この程度の怪我の体験をしただけでも、改めて感じて、叉、違う思いで聞いていました。頂いたお手紙の中に、様々な怪我や、事故のお話などもあり、本当に一歩間違えば、もっと大怪我になったかも？と思うと、つくづく、この程度で済んで良かった！という気持ちにも、やっとなっています。そして、今はこうして生きることを許されていることを真摯に受け止めなくては！という想いを強く感じています。与えられた命に！時に！こうして私を支えて下さっている方々に、とても有り難い思いで、一杯です。本当にいろいろと御心配を頂いて、こうして皆様に支えられて、助けられて生きていられているのだと、改めて痛感した日々でもありました。有難うございます。
ひたすら療養生活に終った一ヶ月でしたが、いろいろなことを気付き、考えさせられる貴重な時間を過ごせた気がしています。2月からは叉、ライブも再開します。皆様にお会いできて、また歌えることが、本当に有り難く！楽しみです！叉、一歩、一歩、歩きだしてみます。
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2010年 1月の手紙
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明けましておめでとうございます。
新しい年の幕明けを皆様いかがお過ごしでしょうか？
実は年明け早々、お詫びのお手紙をお出ししなくてはならなくなりました。昨年末の二十三日に自宅のマンション階段から転倒してしまい、近くのテーブルに顔をぶつけてしまいました。当初打撲だけだと思っておりましたら、病院で鼻の骨が折れていることがわかり、緊急に手術、今ギブスで固定している段階です。全治三週間と言われ、鼻のプロテクターがとれるのは一月中旬以降とのことでした。十二月のお知らせでもお伝えしたとおり、年賀状でもお知らせしていたライブですが、出演することができなくなってしまいました。お店やスタッフとも相談して、なるべく早く皆様にお知らせしなくてはと、お手紙させていただきました。
年末のライブも出演できず、本当に申し訳なく、悲しい思いをしていたのですが、中途半端な状態で予定をしていると、叉、かえって皆様にもお店側にも御迷惑をお掛けすることになると思い、一月のライブはすべてお休みさせて頂くことにさせていただきました。
突然の出来事の驚きと痛みで、しばし何だか呆然としてしまったのですが、やっと痛みも収まり、とても、とても歯がゆいのですが、後は時間の経過に任せるしかないと自分に言い聞かせて、改めて健康の有り難さを思い知らされている日々です。歌い始めてから、一ヶ月もお休みをとるのは二十年近くぶりです。バタバタと日々に追われていたので、少し立ち止まって、落ち着いて自分自身と向き合えと言われているのかもしれません。
御予定頂いた皆様には本当に申し訳なさで一杯です。どうか、お許しくださいませ。また、新年、早々お騒がせしたことも重ねてお詫び申し上げます。
一月中旬には、もう少し怪我の状態も落ち着くと思います。
又、改めてお知らせさせていただきます。
二月には蟻ん子（3日・10日・24日の各水曜日）上野ライブスペースQui（4日木曜日）ウナカンツォーネ（18日木曜日）と、ライブのステージを予定しています。
五月二十日（木）にはヤクルトホールでの十七回目のソロコンサートも待っていてくれます。元気に歌えることの有り難さを忘れずに噛みしめて、二月から、叉、頑張ってみるつもりです。どうぞ、今年もよろしくお願いします。まだ、ギブスのせいで、話をするのも大変！こんな状態で年末年始を迎えるのも始めて・・・きっと一生忘れないと思います（笑）